2024年 11月11日 代表理事、馬渕磨理子 フジテレビ LiveNewsα 出演
ノジマによるVAIOの買収、どうご覧になりますか?
馬渕)成長のための新たな一手。そんな印象を受けます。家電量販店を売上高順に見るとトップはヤマダ電機で1兆5000億円、これにビックカメラが9,200億円で続きます。そして3位グループには、今回のノジマの他に、ケーズデンキ、エディオン、ヨドバシカメラが7000億円台で横並びとなっています。今回の買収、買収後の成長によってノジマが3位グループから頭一つ、抜け出す可能性があります。
それは、どういうことでしょうか?
馬渕)VAIOは一時、収益が悪化していましたが、足元では 法人向けに特化する戦略がうまくいき、業績が回復基調にあります。一方のノジマはインターネット接続企業や、携帯キャリアショップなどを買収し、通信関連の事業を拡大してきました。今回のVAIOの買収によって、将来的にインターネットやスマホの法人営業と連携して法人向けPC事業を伸ばす狙いがあるとみられます。
今回のM&Aが互いにウィンウィンとなるための鍵はどんなところにあるのでしょうか?
馬渕)M&Aを成功させるポイントは「人の和」です。その点ノジマは、人材を大切にする企業として知られています。例えば、3年連続となるベースアップを達成し、初任給は業界最高水準の30万円と人材の投資にも力を入れています。ノジマとVAIOの人材が融合することで1+1を、3にも、4にも出来るかもしれません。
これからVAIOの製品は、ノジマを中心に販売されることになるのでしょうか?
馬渕)VAIOはノジマとは独占販売契約は交わさないようです。そもそも性能に画期的な違いを出しづらいPCの場合、消費者が接する販売ポイントは多い方が有利です。家電量販店ではメーカーから出向してきた社員が店舗で接客にあたるケースがありますが……。ノジマは「メーカー販売員・キャリアヘルパーのいない唯一の家電専門店」と言われています。ノジマはVAIOを買収後も、フラットな立場で、顧客のニーズに寄り添ったPCをすすめる接客を行うように思います。