2024年 10月17日 代表理事、馬渕磨理子 フジテレビ LiveNewsα 出演
馬渕 コメント要約
日本は、製造立国であり、貿易で稼いでいるのでは?
そう思われがちですが、貿易赤字。これ、いまに始まったことではありません。
東日本大震災を機に原子力発電所の稼働を止めた時期から、断続的に赤字傾向が続いています。
もちろん、足元の円安によって輸入コストが増加していることも影響しています。
ただ円安に関しては、米国が利下げに舵をきる中で為替水準は少し落ち着き、
今後は輸入コストも低下傾向になると考えられます。
貿易収支の赤字に関して、もっとも懸念されるのは
日本経済の構造そのものに問題があることです
<構造的な問題とは>
海外に「売る」、輸出についていうと自動車に匹敵する競争力を持つ輸出産業がありません
いま、国策として半導体などの工場誘致を進めていますこれを継続・強化していく必要があります。
一方の海外から「買う」、輸入についての構造的な課題は
エネルギーを他国に頼り切っていることです。
日本のエネルギー自給率は13%しかありません。これに対して中国は8割、
アメリカ・ロシアは10割を超えています
経済安全保障の観点からエネルギーを自国で生産し、エネルギー自給率を高めることは必須です。
貿易収支を黒字に換えて、成長を確かなものにするにはどんなアプローチがあるのでしょうか?
やはり政治のかじ取りがポイントになります
私は、いま毎日、様々な政党の街頭演説に足を運び
政策、さらには日本への想いを生で伺うようにしています。
いま必要なのは 財政と金融の両面で、
景気の浮揚を強くアシストする高圧経済です
増えない手取り、すぐに冷え込む個人消費が日本の体質となっています。
長年のデフレと決別するには……。
圧倒的に需要を喚起させて供給力を引き上げるところまで
やり切る覚悟と行動が求められています。